新たに建築物を建てた場合,その建築物周辺で吹く風は大なり小なり変化します。特に,高層・超高層建築物あるいは大規模構造物となると風の状況変化 に伴う周辺への影響は大きくなり,いわゆる「ビル風」と呼ばれる問題が生じます。そこで,建設による問題や障害の発生を未然に防ぐために,風環境の変化を 事前に調査・検討を行う必要があります。
風環境実験では,建設予定地点周辺の建設前後の風環境の変化あるいは建設後に何らかの風環境のために施した対策の効果を実験により把握します。さらに,気象データあるいは現地での風向・風速の実測データとあわせて建設地点の風環境を評価します。
風洞実験による風環境評価 |
多点風速計による周辺気流測定 |