したがって,地震に対する建築物の設計を考える場合には,震源における地震波の特性だけでなく, その伝播経路,ことさら表層地盤の地震による応答を適切に評価することが重要です.さらに,軟弱な地盤においては,液状化を伴う地盤の応答評価,地盤の変形に伴う杭の応力評価も必要となります.
弊社では,このような地盤の応答解析を行い,免震建物や制振建物,さらに高さ60mを超えるような建築物・鉄塔・煙突・風車タワーの設計のための入力地震を提供する他,地盤の変形に伴う杭の応力の提供,さらにこれらの構造物の応答解析を行っています.
下図は,建設省告示1461号に定められている開放工学基盤上のスペクトルから作成した仮想地盤の応答解析を行った事例です.
開放工学基盤における加速度波形の事例 |
開放工学基盤での加速度応答スペクトルの事例 |
土質の動的変形曲線の事例 |
地表面における加速度波形の事例 |
最大加速度および相対変位の事例 |